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もう1度好きになってもいいですか?

第4章 ふたりの過去

朝になると、すっかり体調は回復していた。

『んーっ!』

思いっきり、伸びをして、立ち上がり、服を着る。

相変わらず、電車の音はうるさいけど、何も感じなくなっていた。

こうやって、純はあたしや田舎のみんなのこと、忘れちゃったのかななんてバカみたいなことを考えてみる。

『決めた!』

純への思いは心の奥底に封じよう。

もう純のことは気にしない。

ただの同級生として、接する。

純も新たな道を歩んでいるのだから。

あたしが邪魔しちゃダメだよね。

でも、最後に。



好きだったよ、純。

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