テキストサイズ

もう1度好きになってもいいですか?

第4章 ふたりの過去

頬を熱いものが流れた気がした。

顔を手でごしごしとこすって、前を向く。

『よしっ!』

自分を奮い立たせるように声をあげ、ベッドから出た。



『あ!彩ー!おはよ!』

グラウンドに着いたあたしは先に来て、準備をしていた彩に声をかけた。

「杏?」

彩のもとへ走っていく。

「ちょっと、何で朝練来てるの?病み上がりでしょ?大丈夫なの?」

『大丈夫だよ。それに、試合近いじゃん!そうそう、部活は休めませーん!』

自分を本気で心配してくれている友達がいることをとても嬉しく感じた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ