テキストサイズ

もう1度好きになってもいいですか?

第4章 ふたりの過去

昼休み。

あたしは本橋がよくいるという屋上に向かった。

キキィー

さびた音を立てて、ドアが開く。

『…あのー…誰かー』

「…うっ…はあぁっ…」

誰かの吐息が聞こえた。


『あのー』

ドアから死角になって、見えないところで動くものが見える。

『すいませーん』

ぐちゅぐちゅ

響く水音。

パンッ パンッ

肌と肌がぶつかる音。

『ま、さか』

ストーリーメニュー

TOPTOPへ