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もう1度好きになってもいいですか?

第4章 ふたりの過去

思わず、体を反らす。

「へー…度胸あるんだぁ。だいたいの人間は私と純平くんには近寄らないのに。私ぃ、気に入っちゃった♡名前、何ていうの?」

「…杏。山本 杏。」

「杏ちゃんね。よろしく!ていうか〜、純平くん、この子のこと、抱いてもないのに、呼び捨てした!本命って感じぃ?」

「…そんなんじゃねえよ。ただの、幼馴染。」

なぜか、胸が痛んだ。

「ただの、幼馴染、ねー。じゃあ、私、お邪魔みたいだから、行くわね。またねーん!」

礼香は去っていった。


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