テキストサイズ

愛するが故の奇跡

第10章 別れ

朝モーニングコールで目が覚めた。
シャワーを浴びてホテルを出た…
家に帰ろう……………

ガチャ…

「あっ!建。おかえり。」

「予定より帰って来るの早いね(笑)」

「早く帰って来ると都合悪いのか?」

「そんな事ないよ〜お疲れ様。」

「出張どうだったの?」

「別に…」

「ん?建…なんかあったの?変だよ…」

「別に…」

「別にって…どうしたの?」

「葵……」

「なに?」

「お前…俺に話す事あるだろ?」

「話す事?……別にないけど(笑)」

「お前…浮気してるよな(怒)」

「えっ?浮気?私が?」

「あぁ…してるよな(怒)」

「してないよ〜(笑)何言ってるの?」

「してない?してない(怒)」

「うん…」

「昨日コンビニでキスしてたよな(怒)」

「レストランで飯食ってたよな(怒)」

「ホテル行ったよな(怒)」

「ヤッただろ(怒)会ったよな(怒)」

「見たんだよ!正直に言えよ(怒)」

「えっ!…出張行ったんじゃないの?」

「私を見張ってたの?嘘ついたの?」

「嘘ついたのは、お前の方だろ!!!」

「誰だ!あの男は!」

「お前の事信じてたのに…(涙)」

「信じてたのに…裏切ったのか!!?」

「あの男とは、どんな関係だ!?」

「それは……」

「早く答えろ!あの男は、お前のなんだ?」

「言えない…言えないの…」

「はぁ?なんだそれ!言えない!?」

「ふざけるな!!!」

「今は言えないの…でも信じて…」

「私…建を裏切ってない…お願い…信じて…」

「はぁ?訳を言えないのに信じろ?」

「うん…私は建を愛してるよ。信じて…」

「愛してる…俺以外の男に抱かれといて!!愛してる…だと!!ふざけるな!!!」

パチーン!!………

初めて手を出した…
俺は初めて葵を叩いた……


葵は、泣きながら出て行った……

明後日は、葵の誕生日なのに……

何やってるんだ…俺は………

でも……

今の俺には…
葵を信じる事が…出来なかった……

今の俺には………

ストーリーメニュー

TOPTOPへ