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愛するが故の奇跡

第11章 揺れる想い

ここからは、葵の目線になります。

私は家を飛び出し、建に電話を掛けた
建に逢いたくて…建に抱き締めて欲しくて…
40歳の建に……逢いたい……

私は走った…建に逢いたくて走った……

「葵!」

建だ!建が来てくれた!

「葵!」

「建!」

私達は、道路の真ん中で抱き合った!

「葵。どうした?何があった?:

「建が…建が(涙)」

「と、とにかく…今は俺が泊まっているホテルに行こう…

部屋に入り、建と何があったのかを建に話した…

「そっか…俺のせいだな…」

「俺が、葵に逢いに来たばっかりに…」

「葵…ごめんな…」

「ううん…いいの…建のせいじゃない…」

「建に説明しても多分信じてもらえないし…」

「かと言って、建と建を会わせるわけにはいかないし…私…どうしたらいいかわからなくて(涙)」

「なんで、建は、私の事信じてくれないの?」

「私が愛しているのは、建だけなのに(涙)」

「私には、建しかいないのに(涙)……」

「葵…俺が会って説明するよ…」

「それは駄目!」

「そんな事したら…建が死んじゃう(涙)…」

「でも…それしか方法が…」

「建…抱き締めて…お願い………」





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