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幼いえっち

第14章 小さな嫉妬

「カイ、モモのパパとママが駐車場で待ってるから早くいこ!」


モモと呼ばれたその子は、カイくんの腕をぐいぐいと引っ張る。


体育着のゼッケンで4年生だとわかった。


「ってわけだからチカ、またな
メールしろよ」


それだけ言うと立ち去ろうとするカイに、チカはゆっくりと口を開いた。



「ちょっと待ってよ。
カイくん、チカの事は何も聞いてくれないの?」



マスゲーム、出なかった理由とか聞かれてない。
今日、初めてしゃべったのに。




「え?聞くって?何を?」

カイのとぼけた顔に、チカの何かが切れた。



「カイくんの馬鹿!!!大嫌い!」



自分でもびっくりするような大声で叫び
手にしていた空き缶をカイくんに投げ
チカはそのまま校庭の反対側へと立ち去った。

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