テキストサイズ

幼いえっち

第30章 記念日デート


「誰と来てるの?」


市原先輩はきょろきょろと辺りを見回す。


あたしはなにも言えずに
だまって俯いた。



その様子をみて、
市原先輩はやっと気づいたように言った。


「・・・水嶋、か」



あたしは頷く。


市原先輩は、
ははっと笑うとあたしの頭を
ぽんぽんっと撫でた。


「そんなに硬くなるなよ小倉。
偶然会っただけじゃん?
お前らになんかしたりしねーから。」


それを聞き
ホッとすると同時に
早く席に戻らないと、と気が焦る。


「・・・じゃ、あたし・・・」

脇をすり抜けて行こうとすると、
市原先輩はあたしの耳元で言った。


「俺も今日は、女とだからさ。」


えっ・・・・


あたしはなぜかこの時

市原先輩の顔を見上げてしまった。



そんなあたしを見ると、
市原先輩は満足そうにいった。


「イトコだけどな。」


あたしはそういわれると、
なんだか恥ずかしくなって
逃げるようにその場を去った。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ