幼いえっち
第36章 カイの冬休み
「梶んちのねぇちゃんも、
相変らずだな。」
俺が言うと、
梶は困ったようにいう。
「ほんとにな;
マジ、ねぇちゃんとか
持つモンじゃないね。
傍若無人で大変だよ」
はぁっとため息をつく梶。
まぁ、見てても分かる。
梶んちのねぇちゃんは
今専門学校に通っているらしい
派手な外見で、
高校の時はかなりのギャルだった。
梶とのつき合い、長いからな。
梶の家族の事は
俺もよく知っている。
「そういえばさ、
チカの友達のミエ覚えてるか?
お前の事、好きだったやつ」
「あ、ああ。
覚えてるよ」
小学校最後の修学旅行でのことを
思い出してか、
梶は少し動揺して答えた。
「結局どうなった?
連絡とってんの?」
「いや・・あんまり・・。
俺も、それどころじゃないし。」
「そっか。
ま、しょうがねぇよな」
遠距離恋愛はやっぱ無理か。
まぁそもそも、
梶はミエに恋愛感情あるのかも
ナゾだけど。