幼いえっち
第38章 幼い関係からの卒業
「なに一人でフラフラしながら、
暗い顔してんの?」
突然声をかけられ
ハッとする。
目の前のベンチに座っている人が
あたしを見ていた。
いつからいたのか、
全然わからない。
キャスケットを深く被り
赤いチェックのスカーフを捲いた
ジーパン姿のその人は
イカツイショートブーツで
地面を踏みしめると
こっちに近づいてくる。
「え・・・」
誰・・・?
彼が目の前に来て、
あたしはやっと
その人が誰か気づいた。
「よくきたね。チカ。
ま、あんな写メ送られたら
来るしかないか。」
「・・・・・・ザッ・・ク・・・・」