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「おい・・
チカ・・・」


カイくんは
大きな腕であたしを包み込んで
そっと涙を拭ってくれた。


「ご・・ごめん・・・
なんか、自然に・・・」


「・・・・チカ・・・」


あたし達は
そのまましばらく抱き合う。




机の、

反対側の隅には

”新入生へのご案内”

と書かれた大きな封筒があった。



今年、あたし達は高校に進学する。



そしてカイくんは

サッカーのスポーツ推薦が決まり


遠くの高校への
進学が決まっていた。