幼いえっち
第44章 ゴカイ
アラタはポケットからガムを取り出すと
一つをあたしにくれる。
「あ、ありがと」
素直にうけとり
それを口に入れた。
「授業どうだった?」
「うん、カナメのお陰で
宿題ばっちりだったんだよ。
あ、そういえば
さっきの子と、仲良くなったの。」
「さっきの子?」
「うん、
さっきアラタがしゃべってた子。
リンちゃん」
「あぁ!そうなんだ?
イイコだよね。
学校じゃ、同じクラスなんだよ!」
にこっと笑うアラタは
リンちゃんの気持ち、
知ってるのかな?
でも、
人の恋愛を
あたしが本人に言えるわけがない。
てか、いっちゃダメだよね。
「うん、イイコだった!
リンちゃんも算数苦手なんだって。
気が合いそう♪」
「なにそれw
そんなトコで気があってるの?」
二人で笑いあっていたら
カナメがやっと、
教室に入ってくる。