
いろんな…H
第4章 彼氏の…弟
¨トントン¨
「楓…いいか…?」
ドアノブを下げると
¨ガチャ¨
今度は部屋のドアが開く
部屋の中で不機嫌そうに俺を見つめる楓の顔が目に入る
「華のことなんだけど…最近様子が…」
言い掛けたところで
「うるせえ…!」
突き刺さるような目線で楓が睨む
「華だぁ…気軽に呼ぶな…!全部分かってんだろ!」
決して怒鳴ってる分けじゃないのに
楓の低い声が力を持つように突き刺さってくる
「何が…?」
そう言った俺につかみかかるように楓が迫ってくる
「…華が幸せならそれで良かった!
例え兄貴が…桜の出会いに嘘ついてても!」
畳みかけるように楓が言う
「何で…だ…!何でたいして好きでもないくせに華を抱いた!?
あの女の代わりか?
今日…誰と会ってた…?」
