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赤い花~情欲の檻の中で~

第4章 MemoriesⅢ

 と、祥吾が鼻を鳴らした。そのいかにも人を見下したような笑い方にはムッとする。男は美華子の心中など頓着しないように事もなげに続けた。
「お前、その歳で俺の言葉の意味も判らないのか? 女子高生や若い子なら、それも可愛くて良いけど、お前のようなアラサー女が判らないなんて、興ざめっていうか面白くないだけだよな」

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