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海蛍

第20章 愛す者・愛される者

その瞬間、俺は足元から崩れそうになるのを必死に堪え

蛍を何とかベッドまで連れて行き、零れ落ちた涙を指でそっと拭ってやった。



蛍はまだ遥人の事を・・・。




その事実を突き付けられた俺はその夜
声を押し殺して泣いた。



こんなに毎日一緒に居るのに



こんなに毎日愛を届けてるのに



こんなに蛍を愛してるのに



何で



何で



それでも遥人なんだ・・・・。




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