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暗い少女は明るい少女?

第16章 修学旅行記2

夏月が首をかしげる。

「え?ううん、何でもない。」

理美は少し笑って言った。

「きっと、気のせいよ。」

理美のつぶやきはかなり小さかったが僕には聞こえた。
土産屋さんにはいろんなものが並んでいた。

「これなんかいいんじゃない?」

美奈が見せたのはキーホルダーだった。
両面に写真が入ったものだった。

「これ、絵柄が違うね。」

すみれが2つほど取り上げていった。
確かに裏が鹿だったりウリ坊だったりしている。表面は滝だが。
結局、僕とすみれが1個づつ買っただけだった。
その後いろいろ見物した後、バスに戻った。バスに戻るとクラスメートの男子がバスガイドさんに聞いていた。

「すみません。このバスにカラオケってあります?」

「あるけど、少し古いよ?それでもいい?」

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