テキストサイズ

暗い少女は明るい少女?

第16章 修学旅行記2

というわけでマイクを取ったらしい。
歌はドリカムのLOVE LOVE LOVEだった。
如月先生が歌った途端

「う、うまい!」

とても上手だった。僕だけじゃなくクラスのみんなが感心してしまうほどうまい。
おかげでクラス内のボルテージは最高潮に上がってしまった。
先生の綺麗な顔に花のような笑みがこぼれたのだった。

しばらく走り、東京タワーについた。
高さは333m。僕は高い所は大好きだ。

「灰音、高い所って平気?」

美奈が灰音に聞いてる。

「ええ。大好き。すみれは?」

「まあ、平気。得意ってわけじゃないけど。」

「まさか高所恐怖症だったり?」

「いいえ。山みたいなのがダメで安全って分かっていればね。」

不意に純が言った。

「ルック・ダウン・ザ・ウィンドウって知ってる?」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ