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暗い少女は明るい少女?

第16章 修学旅行記2

僕の呟きは灰音に聞こえたらしい。

「いや、弟の土産なんだ、これ。」

「ああ、なるほど。」

東京タワー見物の後はお台場のビーナスフォートへ行く予定だ。
ビーナスフォートはいわゆるショッピングセンターだ。
僕たちはバラバラに行くことにした。女子と男子では見たいものも違うから。
僕は純と回った。
まずは全面ガラス張りの観覧車に乗ることにした。

「わー、すごい!」

上下左右が見渡せるもんだからなんだか空を飛んでるような気分になった。
純は夜景を見るのに夢中だ。

「綺麗だなあ。」

僕たちはきっととても対照的なんだろうなと思った。

「あれ?あれって灰音?」

純に言われて下を見ると居た。
美奈と一緒だ。

「あはは。確かに灰音なら乗るよな。」

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