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暗い少女は明るい少女?

第17章 修学旅行記3

僕はまず甲板に出た。
誰もいない甲板は寒々しく静かだった。

「いないな。一体…」

見て回ったがどこにもいない。

「ん?」

関係者以外立ち入り禁止と書かれた階段が下に続いてる。

「…。」

僕は黙って降りて行った。
下には避難用のボートが並んであった。

(1つ足りなくね?)

丁度そのボートが合いそうな隙間が開いているのだ。

「っ!これ!」

僕はびっくりして下に落ちているものを拾い上げた。
青いヘアピン…
その時、灰音と如月先生が降りてきた。

「見つかった?」

「…いや。でもこれ…。」

「み、美奈のじゃない!」

如月先生は唖然としている。

「ああっ!」

僕は初日のことを思い出した。

「な、何よ…、柊一。」

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