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暗い少女は明るい少女?

第20章 クリスの話

「隠してなどおりません。」

「無理しなくても」

「止めてくださいっ!!」

クリスの怒鳴り声が響いた。
クリスはハッと我に返った。
すみれが目の前で俯いていた。

「すみません。つい怒鳴ってしまって。」

「いいわ。私の方に非があるもの。」

「実は、雪さんって人は、」

クリスは打ち明けた。

「初恋の人に人にそっくりだったんです。」

「え?」

「私がまだ両親とティリンスと一緒にアメリカに住んでた頃に恋した女の子によく似てたんです。」


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