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暗い少女は明るい少女?

第20章 クリスの話

「柊一がいないの。」

「は?」

「灰音は来たんだけど、柊一が来ないの。携帯にはつながらないし、家に電話かけたらもう出たって。」

「…今行きます。」

そう早口で告げると屋敷の玄関を飛び出し、すみれと灰音がいるところまで走った。

(柊一くんは遅れるような子じゃない。ということは何かあったということか?)

クリスは考えていた。

(一体なにがあったんだ)

想像もつかない。

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