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暗い少女は明るい少女?

第20章 クリスの話

「お嬢様!」

クリスが着いたとき、周りを見てきた灰音も戻ってきた。

「いないわ…。」

灰音は息を切らして言う。

「…」

その時、電話が鳴った。
灰音のだ。

「もしもし…」

灰音の顔がサッと幕を引いたように暗くなった。

「ええっ!!分かりました。すぐ行きます!」

灰音は電話を切るとすみれに向かって言った。

「柊一が頭打って病院に運ばれたって。」

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