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暗い少女は明るい少女?

第21章 3学期

口調が少し荒くなる。
夏月に八つ当たりしてるのは分かってる。僕は自分に苛ついていた。自分の諦めやすい所に。

「柊一、」

後ろから理美が声をかけてきた。

「何だよ。」

僕は振り向かずに言う。

「夏月に八つ当たりしないで!」

「分かってるよ!」

僕はそう怒鳴った。

「分かってるから…。しばらく1人にしてくれ。お願いだから…。」

僕は少し息を吐いて言った。
2人は黙って下を向いた。
僕は俯きながら歩いて1人になれるところを探しに行った。

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