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暗い少女は明るい少女?

第21章 3学期

「未定としか書けないよ。将来の夢が未定ということだからM大学に行くとしても学部が決まらないだよな。」

「…そっか。」

「あ~あ、将来、平凡に生きていければそれでいいなんて甘いのかな?」

「別に甘くは無いけど。何になりたいって言うのは無いの。」

「無理だよ。僕は。」

僕は半分あきらめたような口調になった。投げやりな性格で面倒くさがり屋だった。

「あのね、柊一、今から諦めるのは、」

「早いってか?もう将来を考えなければいけないのに考えてない僕は手遅れさ。」

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