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暗い少女は明るい少女?

第25章 しまなみ海道へ

「そうとも限らないんじゃないか?」

純がそう言った瞬間、バンガローのドアが開いたものだから僕たち2人は危うく飛び上りそうになった。
出て来たのは灰音だった。
灰音は僕たちがいるのに気が付くと声をかけてきた。

「何してるの?」

僕は空を見上げながら言った。

「天体観測!」

「天体観測?」

首を傾げる灰音に純が星座早見表を見せながら星座の話を始めた。

「…で灰音は何しに外へ?」

「みんなでトランプしてたんだけど男子組は2人だけだからヒマしてるんじゃないかと思ったんだけど、」

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