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暗い少女は明るい少女?

第6章 柊一の災難

僕はすみれの家から帰っていた。
近くの空き地に差し掛かったときだった。

「待てよ。柊一っ!」

「純?」

純が腕組みをして前に立っていた。明らかになんかおかしい。

「純、どうした?なんかへんだぞ。」

「俺はどうもしてない。変なのは柊一だろ?最近、付き合い悪いし。」

「あれはっ、」

「聞きたくないっ」

そう言っていきなり純がパンチを繰り出した。僕はスレスレでよけて言った。
「誤解だ。純。」

純とまともにやり合って勝てるはずがない。僕の方が上背ではあるけど、スピード勝負じゃ、完全に負けだ。しかも、誤解でこんなことされたんじゃ溜まったもんじゃない。

「純、落ち着けって!」

「俺は落ち着いてる!」

いや、完全な興奮状態だろう。心の中で僕は思いっきり反論した。

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