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暗い少女は明るい少女?

第25章 しまなみ海道へ

男性はせせら笑った。

「何言ってるんだ?抱いたのはその茶髪の子だろ?お前じゃないだろ!」

男性はハッとした。

「え?あっ、いや…」

「なんで知ってるの?ウサギを抱いたのが僕じゃなくて茶髪の純だって。」

「だってその黒髪の少女が純って子が抱いたって。」

理美が言い返した。

「確かに灰音は純が抱いたとは言ったわ。でも、あなたの目の前で純のことは呼ばなかった。」

夏月も言う。

「あなたは純が茶髪の子だって知っている。柊一もいるのに。ねえ、どうして?」

僕は自分の服の胸元に付いた毛を摘まんで見せながら、トドメと言わんばかりに言った。

「僕の格好見たら、普通勘違いするよな?毛が付いてるのは僕だから。でもあなたは、純が僕じゃないと言い当てた。つまり、あなたは純を1回見たことあるってことさ。」

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