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暗い少女は明るい少女?

第27章 僕の話

灰音は黙って頷き、僕たちは隣のショップでカップのスープを買いお湯を入れて飲むことにした。

「6月なのになんでこうも寒いかなあ?」

「梅雨だからじゃないか?」

灰音は腕をさすった。
灰音の恰好は長袖の紫のチェック柄のポロシャツにピンクのキュロットにハイソックスだった。
僕には上より下が寒そうに見える。

「灰音…寒くないのか?」

「寒くない訳無いでしょう?」

「じゃあ、なんでそんな寒そうな格好するんだ?女の子って?」

「…お洒落したいからでしょ。」

僕は少しボーっとしてたせいか当たり前の質問をしていた。

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