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暗い少女は明るい少女?

第27章 僕の話

僕は羽織っていたジャンパーを脱ぎ、灰音に渡した。

「膝にでもかけとけ。」

「柊一は寒くないの?」

「別に僕はお洒落してもないし、キュロットなんか履いてる訳でもないし…。」

灰音は少し笑った。
灰音はふと真顔になると言った。

「柊一って自分のことを指すとき僕って言うよね?」

「いきなり何?」

「男の子って自分のことを指すとき俺っていうでしょ?純もそう言うし。」

「そうかな?僕、昔からそう言ってたから。」

その時、後ろから声が降りかかった。

「俺も昔は僕って言ってたけど?」

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