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暗い少女は明るい少女?

第27章 僕の話

数日後
僕は空コマを利用し、図書館に行くためキャンパスを歩いていた。
8号館の下まで来た時だ。
純ががっしりした男の子と言い合いしている。
男の子がパンチをした時だった。
僕は咄嗟に走り寄って相手の手首を掴んだ。

「!!!」

相手は自分の手首に目を走らせ僕の方に目を向けた。

「北条柊一か?」

「え?」

僕は相手をジッと見つめて気付いた。

「如月か?」

「如月?」

僕の問いかけに純が首を傾げた。
高校の担任の名前を僕が口にしたからだ。

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