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暗い少女は明るい少女?

第28章 一人ぼっちの女の子

「さあな?」

考えていても埒が明かない。
結局、灰音か美奈か相沢さんに聞こうという結論に至った。
しかし…

「行先?ひみつ!」

と灰音は悪戯っぽい笑顔で答え、

「まあ、楽しみにしててよ!」

と美奈はウィンクをし、

「ごめんね。」

と相沢さんは少し申し訳なさそうな顔をしたのだった。

「ったく、何考えてんだか!」

純が談話室の窓際の席で呟いていた。
僕は窓際に腰掛け、カバンの中からゼミの資料用に持ってきた県内のガイドブックを出すと純に渡した。

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