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暗い少女は明るい少女?

第7章 灰音の災難

灰音は人気者になった。それは、確かなことである。しかし、それを妬む人がいることも確かだ。
僕も最近、灰音に対しての陰口を聞いた。

「ねぇ、水沢さんって最近調子乗ってない?」

「ああ、思う思う。いきなり人気者になってさ。何よ。成り上がり者じゃない。」

僕はそれを聞いてビクッとした。
灰音に知らせようか?でも、心配するよな…。どうしよう…。
考えた末、灰音のお姉さんに相談するしか無かった。

「雪さん、いきなりすみません。」

僕は喫茶店のテーブルに座っているセミロングの髪にゆるいパーマをかけた綺麗な目をした大学生くらいの女性に声をかけた。
水沢雪(みずさわゆき)。灰音のお姉さんでとても綺麗な人だ。

「柊一くん久しぶりね。それで何?相談したいことって?」

僕は息を整えて言った。 

「灰音に注意を促していただきたいのです。」

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