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暗い少女は明るい少女?

第30章 危険な夏休み

その帰り道
僕はさっき話に出ていた不良グループが女子高生3人組に絡んでいるのを目撃した。
畜生!運が悪い!
僕は前に出る勇気もなく電柱の陰に身を潜めしゃがみ込んで見ていた。
突然後ろから肩をたたかれ僕は危うく声を上げるところだった。
用心するようにパッと振り向くと僕の良く知ってる人だった。

「クリスさん…」

さっき話題に出ていた山梨すみれの知的で有能な執事、クリスさんだった。

「お嬢様から聞きました。不良グループのこと。」

僕の後ろから女子高生たちの方を見つめ聞いた。

「例のグループですか?」

「ええ。」

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