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暗い少女は明るい少女?

第34章 法学部の学生たち

耳に響く甲高い声。
相沢さんはいつものように一人ぼっちで机に突っ伏していた。
その日は僕は頭痛だった。
ゼミの日はそうじゃなくてもあまり好きではないのに頭痛とくれば最悪のコンディションだ。
もう我慢の限界だった。

「うるさいっ!!」

僕の怒鳴り声に全員一斉に話を止めた。
相沢さんでさえ驚いて顔を上げた。

「北条くん?」

いつもはうるさい集団女子たちも何事かと僕を見た。

「お願いだから静かにしてくれよ。僕、今日調子が悪いんだ。」

僕はそういいながらクラクラと眩暈を感じて椅子に座り込んだ。
男子生徒が僕の顔を覗き込んで言った。

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