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暗い少女は明るい少女?

第34章 法学部の学生たち

「何かあったんだろ?」

「どうしてそう思うの?」

「あのさ、いくら鈍感でも分かるよ。そんな怖い笑顔されたら。」

僕は苦笑しつつ言った。

「怖い笑顔?私が?」

本人は気づいてなかったようだ。

「そんな浮かない顔しないでくれよ。もうすぐ文化祭だろう?」

「文化祭は関係あると思わないけど…。」

僕はなんとか相沢さんを笑わそうとトンチンカンなことを言っていたのだがうまくいかない。
落ち込んでいる原因が分かっていないのだから当然と言えば当然かもしれない。

「文化祭は楽しみなんだけどね、その前に憂鬱なことがあるの。私にとってはね。」

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