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暗い少女は明るい少女?

第35章 倉敷へ

その後、笹倉さんの携帯は引っ切り無しに鳴りつづけた。

「みんなからメールが返ってきて場所が特定できたよ。」

桐原が怯えた顔で言った。

「女子高生のネットワークって怖っ!」

僕は時計を確認した。
集合時間まで1時間…。
1時間で戻ってこれるだろうか?
自信が無い。

「桐原、紅、ちょっと相談があるんだけど」

「集合時間になっても戻れなかった場合、先生に事情を話す人が必要ってことだろ?」

天然な紅にしては察しが良かった。
言いにくいことを言ってくれて僕としては助かった。

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