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暗い少女は明るい少女?

第9章 菊川兄妹、絶体絶命!

電話のディスプレイには菊川美奈。

「はい。北条。」 

「柊一!大変!」

かなり慌ててる。  

「何があった!落ち着いて話せ。」 

「純が、純が…」

「純がどうした?とにかく落ち着いて。」

「攫われた!」 

「誰に!」

「松木姉妹。」

遅かったか。

「今から行く。美奈、今どこだ?」

美奈に呼ばれ僕は、廃倉庫の近くまで来た。不良がよくたまり場として使っている。

「美奈!」

「柊一!どうしよう。」

「どうってやるしかねえだろ。」

「松木姉妹だけじゃないのよ。」

「えっ?」

「近くの不良大学生も数人…。」

「マジか…。」

これこそ追いつめられた状況だ。

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