無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

しかし、やるしかない。

「美奈は、ここで待ってろ。」　

「バカ言うんじゃない！待ってて言って待ってる程、私は素直じゃないのよ。」

「…。お前さ、灰音に似てきたな。」　

「？？？」

「いや。別に。」

僕は、キョトンとしてる美奈に、もう1度言った。

「とにかく、ここで待ってろ。いいな？」

そう言い残し、僕は倉庫の中に入って行った。

倉庫の中は薄暗い。その上、机やら椅子やらが積みあがっており、鉄パイプが転がっている。中に進んでいくと椅子に縛られた純と3人の大学生、それに松木姉妹がいた。

「美奈は来なかったのね。」と理美。

「ああ。罠にかかるほど美奈はバカじゃねえよ。」

「でも、逃げるほど気が弱いわけでもないのよね。」