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暗い少女は明るい少女?

第38章 何が正解?

「今の話、絶対灰音には言うな。もうあんなに無理してる灰音なんか嫌だから。」

「灰音が?無理してる?」

僕はそれにも答えず頬に手を当てた。
殴られた部分は手を当てるとまだズキズキと傷む。

美奈と別れ、週に一度のゼミの時間がやって来た。

「柊一、どうしたんだ?その頬。」

察しの良い桐原が気付いた。

「ああ、これ。転んだんだ。」

「嘘。」

相沢さんだった。

「如月くんが言ってたよ。」

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