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暗い少女は明るい少女?

第38章 何が正解?

僕は目を丸くして相沢さんを見た。

「相沢さん、まさか如月から聞いた話、灰音にしてないよな?」

「えっ?どうして?水沢さんにしたらいけなかった?」

僕は危うく相沢さんに怒鳴りつけるところだった。
僕の飛び掛からんばかりの目つきにいち早く気付いた紅が僕の腕をパッと掴んだためなんとか理性を保てた。
でも、おかげでマズイことになった。
真相は二つ。

灰音が純のことが好きなこと。
如月は勘違いして僕を殴ったこと。

これを後者しか知らない如月と相沢さん。
前者しか知らなかった灰音。
相沢さんは気付かず灰音に話してしまった。

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