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暗い少女は明るい少女?

第38章 何が正解?

僕は女の子殴る男の子は最低だと思うけど女の子泣かす男の子も負けず劣らず最低だと思う。
僕は絶対そう言う男の子にはなりたくなかった。
灰音はこのこと知って泣いただろうか。
いや、まさか。
灰音がいくら人のことを自分のことのように考えてしまう性格にしても僕のために泣くなんてありえない。

僕は無事ゼミの時間も終え、俯き加減に階段を上っていた。
踊り場に差し掛かった時、上から駆け下りてきた女の子と危うくぶつかりそうになった。

「うわっ!」

「きゃあっ!」

僕は女の子な顔を見てハッとした。
泣きはらした目をした灰音だった。

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