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暗い少女は明るい少女?

第40章 原宿へ、上野へ

さすが東京と言うべきかかなり大きな博物館だった。

「ねえ、柊一、これってヒグマ?」

純が腰をかがめてるクマの剥製を見ながら僕に聞いてきた。
純はヒグマが苦手だ。
前、テレビでヒグマに襲われた人の話をしてて怖くなったらしい。

「違うんじゃない?黒いし。ツキノワグマだと思うけど?」

僕が答えると如月が言った。

「これはきっとツキノワグマだよ。小さいし。」

僕は屈んで下からクマの剥製を覗き込んだ。

「ツキノワグマさ。腰をかがんでて月の輪が見えなかったんだ。」

模型や剥製が多く、分かりやすい博物館だった。

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