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暗い少女は明るい少女?

第10章 柊一の意地

「クリス、この女の子を運んで。」

「かしこまりました。」

僕は首をかしげて灰音に聞いた。

「一体、すみれさんってなにものなんだよ…。」

「さぁ?私も分からないけど。」 

「大富豪のお嬢様とか。それともどっかの財閥のご令嬢とか?」 

と純。

するとクルッとすみれさんが振り返って言った。

「申し遅れました。わたくし、山梨財閥の娘の山梨すみれです。」

「…。えっ、えええーー!!!」

僕、灰音、純の3人は非常に驚いた。

「じゃあ、あの人は執事?」

「うん。クリスはハーフなんだけどね。すごい有能なの。なかなかイケメンでしょ。」

「…。」

答えなかった。女子ってこういう知的な人が好きなのか…。

「執事ってドラマだけかと思ったら本当にいたのね。」

灰音に同感だった。

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