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暗い少女は明るい少女?

第46章 北条柊一という人物

柊一くんは怯むことなく、相手を真っ直ぐ見据えている。
漆黒の瞳が相手を射る。
その迫力に怯みつつ相手が拳を突きだした。
咄嗟のことで反応が遅れた柊一くんは後に吹っ飛んだ。

「柊一!」

水沢さんが叫ぶ。
私は慌てて柊一くんをうしろで受け止めた。
柊一くんは殴られた衝撃で少しふらつきながら立ち上がった。
水沢さんと柊一くんを引っ張って逃げようとも思ったが柊一くんがいつも通りに走れないかもしれない。
万事休すか。

その時だった。

「!!!」

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