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暗い少女は明るい少女?

第47章 水色のバレッタ

「柊一、早く!」

僕と純は8号館に飛び込んだ。
どこか空いている教室にでも隠れようと考えたが何処も空いていない。 

「クソ!」

僕たちは上がって来たのと逆の階段を駆け降り、部室楝に駆け込む。
とにかく上へ上へ…と純がある部室の鍵を開け、「柊一、こっちだ!」と叫んだ。
僕を部室に引きずり込むと鍵を閉め、息を潜めた。
相手はまさか僕か純が部室の鍵を持ってるなんて思わないだろう。
足音が遠のいていく。

「ここ、漫研の部室?」

1回だけ入ったことがあった。

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