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暗い少女は明るい少女?

第47章 水色のバレッタ

純が怒鳴り、いきなり僕を突飛ばした。
僕は倒れながら左腕に鋭い痛みを感じた。
僕は右手で左腕をおさえながら立ち上がった。
指の間から血が流れた。
襟沢刑事が相手を床に押さえ付けていた。
あのオールドスポートと言ってたイギリス人だ。

「往生際が悪いぞ。カロン!」

カロンと呼ばれたイギリス人は喚いた。

「柊一、大丈夫?」

純に聞かれ、僕の痛みに顔をしかめながら頷いた。

「ありがとな。お前が突飛ばしてくれなかったらかすり傷じゃ済まなかったよ。きっと。」

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