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暗い少女は明るい少女?

第48章 大学の友人、相沢さんの秘密

「うーん、止めとこう。」

灰音は相沢さんのことを話そうとして止めた。

「何か話しにくいことなのか?」

「人によってはね。私だったら気にしないけど相沢さんは気にしてるかもしれない。デリケートだし。」

「繊細なガラスみたいな心っていうやつ?」

僕は高校の頃、ある苦手な意地悪なクラスメートが言っていた言葉を思い出す。

「私の心はカバーガラスなのよ。」

僕は呆れていた。
汚ないよな、人のこと平気で傷つけるクセに。
僕は言ってやった。

「僕の心は防弾ガラスだ。ちょっとやそっとじゃ傷つかない。」

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