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暗い少女は明るい少女?

第49章 屋敷を脱出?

「柊一!なんで出てくるんだよ!」

「僕がどこにいるかって聞いてたから。純、もし僕がこのまま逃げてたらお前が危ない目にあったのかも知れないしね。」

「???」

「その警備のオジサン、僕が純と一緒にいるって決めつけていたみたいだし。意地でも純に僕の居場所、聞き出すつもりだったんだろうけど生憎、純と僕は一緒にはいなかっただけどね。」

僕には分かっていた。
多分、純にも分かっていたかも知れない。
僕があの時もし逃げてたら純が何かされただろう。
しかし、今この場には僕がいるから僕が何かされるに違いない。
純が僕の身代わりになる必要なんてどこにも無いのだから。

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