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暗い少女は明るい少女?

第50章 紅い竜と蒼い光

「散々だったね。北条。」

そう言って僕の前に座った金髪の整った顔立ちをした男子、紅竜は困ったように笑った。
新年度、僕たちは2年生に進級した。
相変わらず空きコマはキャンパス内を歩き回ったり、大学内にいくつかある談話室で何か飲みながら話したり、読書したり、宿題をしたりして過ごしていた。
今日は紅と桐原とご飯を食べる約束をしており、2限が無い僕と紅は食堂の上の談話室で桐原の授業が終わるのを待っていた。

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