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暗い少女は明るい少女?

第50章 紅い竜と蒼い光

「…」

「お前と紅は友達なんだろう?紅はお前を傷つけたくて言った訳じゃない。偶然、キツい言い方をしただけ。まあ、『裏切り者』は言い過ぎだろうけど。」

そう言って苦笑した。
僕は如月に聞いてみることにした。

「如月、」

「ん?」

「紅の家庭について、何か知らない?」

「紅の家庭?それがどうした?」

「…別に。僕たちには関係無いしな。」

そう言って僕は軽くため息を吐いた。
窓からは太陽の光が差し込んでいた。
僕は如月を見つめた。
そこには純にも紅にも持ち得ない綺麗さがあった。

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